大きな傘が必要さ
貴方の所へ 行くために
「もうすぐ夜が来るでの。」
全く。何しているんですかね、私は。
「1人でケーキなんて。」
「ほれ、やぎゅ。」
「・・・私の誕生日ならあと1ヵ月先ですが。」
「・・・仁王くん、このメガネ・・・・・・。」
「祝うのは早い方がいいじゃろ。ほれ。」
「・・・なんだか不気味ですね。」
「もうあの夕陽は見れんようになるかもしれんの。」
「・・・・そうなんですか?」
「ああ、もうすぐ夜が来るでの。」
「 全く。何をしているんですかね、私は。 」
「 1人なのに。 」
気付けば空が 水たまりに映っていた